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大島 明博*; 田畑 米穂*; 工藤 久明; 瀬口 忠男
Radiation Physics and Chemistry, 45(2), p.269 - 273, 1995/00
被引用回数:186 パーセンタイル:99.73(Chemistry, Physical)PTFEシートを真空下において室温から380Cまでの種々の温度で線及び電子線照射を行った。照射温度とともに破断強度及び破断伸びが低下した。しかし、PTFEの結晶化融点(327C)付近における照射では、強度及び破断伸びの低下は著しく抑制された。融点以下の照射では、強度及び伸びは数kGyで低下した。しかし、340Cの溶融状態での照射では、力学的特性が半減する線量は1MGyであった。また、溶融状態で照射した場合、熱分析からPTFEの結晶性は線量とともに減る。一方、引張試験によるモジュラス及び降伏点強度は線量とともに増大した。これらのことから、真空中、融点付近の溶融状態での放射線照射により、PTFEは架橋を起こすといえる。
山田 太一*; 永井 良治*; 竹内 学*; 峰原 英介
JAERI-M 91-029, 26 Pages, 1991/03
YBaCuO超電導体について、粉砕処理による粒径の変化と超電導特性の劣化の様子を調べた。粉砕処理は乳鉢を用いて2分から100分間の間で行った。粉末試料の粒径の変化は光透過式沈降法で、超電導特性の劣化の様子はX線回折パターンによる結晶性の評価と交流磁化率の温度依存性による超電導部の体積化の測定から調べた。2分および100分間の粉砕後のそれぞれの値は、1)平均粒径(50%径);10.8m,7.2m、2)結晶性;40.0%,24.8%、3)超電導部の体積化;91.5%,30.0%であった。また、粉砕処理を施した試料について再焼成と酸素中でのアニールを行い、結晶性と超電導特性の回復について調べた。完全に最初の状態にまで回復していないことが確認できた。
依田 修
Polym.Commun., 25, p.238 - 239, 1984/00
最近注目されている耐熱性高分子の一つであるポリ(アリルエーテルケトン)の照射効果をX線回折と熱分析によって調べた。この材料は融液から室温に急冷することにより非結晶状態となり、この状態から加熱してガラス転位温度以上に保つと半結晶性となる。非結晶状態において電子線照射を行うことにより、加熱による結晶化が抑制されることを見出した。この過程をX線回折と熱分析によって追跡した結果を報告する。
依田 修; 栗山 将; 小田島 晟*
Journal of Materials Science Letters, 1, p.451 - 452, 1982/00
被引用回数:11 パーセンタイル:58.49(Materials Science, Multidisciplinary)ポリエチレン結晶の放射線による崩壊機構について、著者らは、X線回折実験の結果より、ラメラ表面からの架橋によって結晶c軸方向より崩壊が進むことを主張してきた。最近Unqarらは、結晶格子内に架橋が生成し、これにより結晶格子内部から崩壊が起るという新しいメカニズムを提唱した。これに対して、著者らは、c軸方向の結晶長の変化と、対応する結晶化度を定量的に測定することによって、結晶崩壊はラメラ表面から進むことを再び示した。
諏訪 武; 武久 正昭; 町 末男
高分子論文集, 36(6), p.393 - 399, 1979/00
被引用回数:0As-polymerized PTFEの融解および結晶化挙動の分子量依存性を明らかにするために、融点(327C)以下での熱処理(アニーリング)と溶融状態(360C)から降温して結晶化させた等温結晶化をDSCを用いて検討し、次の結果を得た。As-polymerized PTFEではアニーリングすると、結晶領域の分子鎖は部分融解を起し全体の結晶化度を低下させた。この場合、分子量によって著しく異なる挙動を示した。(a)Mn510では全体の結晶化度はほとんど変化しなかった。(b)Mn110~110では、部分融解しても一部は再配列して結晶化するが、全体の結晶化度は低下した。(c)Mn110では部分融解して非晶領域が増加するのみで、再配列による結晶化はほとんど認められなかった。アニーリングおよび等温結晶化の結果から、再配列してAs-polymerized PTFEの結晶化度に回復可能な分子鎖長は1000位までであった。
貴家 恒男; 武久 正昭
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 16, p.343 - 346, 1973/00
As-polymerizedポリテトラフルオルエチレン(PTFE)の構造を推定するため、熱処理および放射線照射した未焼成PTFEの動的粘弾性挙動を測定した。PTFEはサスペンジョン重合で作られた市販モールディングパウダーをもちいた。結晶域(分散域)は顕著な熱処理効果を示し、290Cまでの熱処理で分散ピークは高温側に移動し、その形態は鋭くなる。このことから熱処理によって結晶域での分子の配列あるいはmolecular packingが改善されたと結論される。一方、非晶域のローカルモードとされている分散ピークは熱処理で減少した。熱量の測定から計算した結晶化度はわずかに減少した。このことから、未焼成PTFEに存在する分散は結晶部分のローカルモードに関連すると考えられる。これらの点からAs-polymerized PTFEは結晶化度は高いが、結晶にはlong range disorerが存在し、焼成PTFEに比して、結晶性が悪いと結論した。